父が鉄道で日本全国を移動していた頃、寝台特急や食堂車付きの列車など様々な列車が運行されていました。
しかし、時代の流れから、交通手段が様々増え、ブルートレインと呼ばれた車両達は、次々と引退を迎えてきました。
というわけで、最後の下り定期運行(2012年3月15日)、最終日の前日に京都→青森へ、初寝台特急テツ旅に行ってきました。
乗る前に、激戦の切符取得から、運行・停車駅、硬券を買えなど、父に詳しくレクチャーを受けました。
乗車前日に、父は高らかに宣言。
「いいか、お前以外はみんな本気のテツだ。分からないことがあれば、周りの人に聞け。必ず教えてくれるから」と(笑)。
そして、乗車後、私はその恩恵を一身に浴びました。

京都駅0番ホーム、「日本海」は大阪駅より参ります。
京都を18:20に発車~!

車内は、すでに寝台仕様。
B寝台(二段式)、右の通路側に窓、左に寝台が並びます。
各寝台に、JRのロゴが入った浴衣・ハンガー・シーツ・毛布・枕が揃えられています。
寝台足元には、荷物置き場もございます。

寝台特急「日本海」号は、名前の通りほとんどずーっと日本海沿いを走ってゆくブルートレインです。
窓下には、景色を楽しめるようにと、跳ね上げ式の椅子もついています。

車内には、こんな飲料水タンクがあったり、浴衣があるせいか、更衣室も備え付けられていました。

二階寝台へは、このように、はしごを引っ張り出して(普段は手すり内にしまわれている)、上ります。

そして、客室側の窓テーブルには、栓抜き付き!
小スペースにこれでもか!とアイデア満載~。
お向かいの席の方はとってもよい方でして。
乗りテツだそうで、「日本海」が引退と決まってから、ラストランまでここ4日間家に帰らず、
会社退勤→大阪から「日本海」乗車→青森散策+銭湯→青森から「日本海」乗車→会社出勤
このコースをエンドレス・・・。しかも、なんとお仕事は模型販売会社。すごいなぁ。

「日本海」と同じく運行終了だった「きたぐに」も乗ってこられたらしく、購入したプレートやグッズを見せて頂きました。

私も硬券や父への頼まれグッズを購入しました!
さぁ!これから15時間の列車旅開始~!!


まずは、お向かいさん達と乾杯~!
晩御飯は、記念弁当を頂きまーす!
「日本海」号は、敦賀で少々停車致します。
同車両の方々に誘われて、先頭・最後尾車両へダッシュ~。

ヘッドマークには星ひとつ。

連結部はこんな感じ。


最後尾になるB寝台車両オハネフ25-129←教えてもらいました。

最後尾の窓からは、線路がずーっと続いています。
この窓の前にずっと座っていたテツのお姉さんや高校生たち、お向かいさんやテツのおっちゃんたちと、しばらくテツ談義に混ぜてもらいました。
皆さんの思い出話や、「日本海」ベスト5に、盛り上がって一時間ほど立ち話。
ほんと、テツの方って皆さん良い方ばっかり。
車内探検をしていたら、各ブースから声がかかり、ミカンやおかし、ちょっと一杯飲みなされと頂いたり。
自分の席に戻るまでに、両手いっぱいに何かもらう(笑)。
お向かいの方や同じ車両の方は、長い停車駅に着くと「さっ、ご一緒に!写真を撮りに!」と誘ってくださったり、
「もうすぐ海がみえるよー」とか、「もうすぐ、○○列車とすれ違うよ!」とか、「青森の観光はね~」とか降りた後のことも教えてくださいます。
何か疑問点をいうと、車内のあちこちから回答が飛び交う(笑)。
そして、極め付けに「朝日が昇る前に起こしてあげるから。どうせみんな徹夜するから」と言ってもらったので、
なんちゃってテツの私は、お言葉に甘え、直江津あたりでおやすみなさーいしたのでした。
参考
写真:2012年3月15日 京都→青森へ
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