2015.11.12

京都紅葉便り2015 はじめに

Dsc06271

Dsc06247


冬木成 春去来者 不喧有之 鳥毛来鳴奴 不開有之 花毛佐家礼杼 
山乎茂 入而毛不取 草深 執手母不見 
秋山乃 木葉乎見而者 黄葉乎婆 取而曾思努布 
青乎者 置而曾歎久 曾許之恨之 
秋山吾者

冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど
山をしみ 入りても取らず 草深み 取りても見ず
秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞしのぶ 
青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 
秋山ぞ吾は

『万葉集』 巻第1 第16歌 額田王


京都の綾錦をお届けします。


参考

写真:2015年11月11日 御池通り

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.10.19

秋きぬと

Dsc06174


秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる 

『古今和歌集』 巻第4 秋歌上 169番 藤原敏行


古の人は秋を風によって。
後の世の人である私は、金木犀の薫りに。
芳醇な薫りは秋ならでは。
職場に大きな木があるのですが、一時期の強い香りも、少し落ち着いてき、
実家では、秋明菊やホトトギス、藤袴などがたくさん咲いて。

Dsc06173


空の色も澄み渡り、秋涼の様。

Dsc06188

紅葉や桜、欅の葉先が染まりつつあり、


Dsc06175


早朝の雲水さんの托鉢時の「ほう~~(法雨)」も、良く聞こえるような気がします。

秋がだんだんと深まっていくようです。

毎年、10月になると思い起こすこちらを。

空のすみゆき
鳥のとび
山の柿の実
野のたり穂
それにもまして
あさあさの
つめたき霧に
肌ふれよ
頬 胸 せなか
わきまでも

『中野重治詩集』 十月

参考

写真:2013年10月 宝鏡寺・相国寺・御池通りなど

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.11.15

着物の日でした

Dsc04593


今日は着物の日でした。
お天気も良かったので、着物でお出かけしてみました。
着物は小紋、菊柄でこちらは叔母の着物です。
羽織も菊で、今回の装いは菊尽くし。
帯は母の名古屋帯。


Dsc04590

足袋には紅葉を連れて歩くことに致しました。


写真:来迎院にて

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.11.07

京都紅葉便り2014 はじめに

Dsc04394


冬木成 春去来者 不喧有之 鳥毛来鳴奴 不開有之 花毛佐家礼杼 
山乎茂 入而毛不取 草深 執手母不見 
秋山乃 木葉乎見而者 黄葉乎婆 取而曾思努布 
青乎者 置而曾歎久 曾許之恨之 
秋山吾者

冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど
山をしみ 入りても取らず 草深み 取りても見ず
秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞしのぶ 
青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 
秋山ぞ吾は

『万葉集』 巻第1 第16歌 額田王


京都の綾錦をお届けします。


参考

写真:2014年11月7日 岡崎疎水

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2013.12.18

京都紅葉便り2013 終わりに 落葉色々

最後の残り福の紅葉も終わり、今年の紅葉シーズンも終了です。
みぞれ交じりの京都、師走の慌ただしい佇まいでございます。


Img_9639

Img_9654

Img_9614


Img_9622


Img_9586


Img_9644


Img_9669


Img_9679


Img_9681


Img_9691


もみぢ葉は 袖にこき入れて もていでなむ 秋はかぎりと 見む人のため

『古今和歌集』 巻第5 秋歌下 309番歌 素性法師

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2013.12.10

おまけ 秋

秋の写真は紅葉がやはり中心になりますが、秋はふと立ち止まらせるような季節でございます。

Img_9353

Img_9175

Img_9178

撮りテツしたり。


Img_9166


貴船菊もこの季節ならでは。


Img_9648


Img_9649


烏瓜もつやつや。


Img_9264_2


Img_9260


Img_9267

鴨川の水はひんやり感じつつも、川辺の桜紅葉は目に温か。


Dsc03508_2


Img_9465


小春日和が何より目に優しいのです。


参考

写真:2013年11月 京都市内

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2013.12.02

京都紅葉便り2013 その9 大原・実光院

Img_9545

Img_9560


「春すぎ夏きたて北まつりも過ぎしかば、法皇夜をこめて大原の奥へぞ御幸なる」

『平家物語 灌頂巻』 大原御幸

Img_9553

Img_9555


古来より並び立たずの二季節、待ちて、追うて、栄耀散華。

Img_9572


Img_9564

水に抱かれ、落花、朽ち葉の眠り、終は共に蓮のうてなで。

Img_9539


口福眼福、どちらも嬉し。


参考

写真:2013年11月22日 大原・実光院

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.11.29

京都紅葉便り2013 その8 一乗寺界隈(金福寺・曼殊院)

Img_9501

Img_9497

紅葉の幔幕張り巡らせて、秋のお庭に陣を敷く。

Img_9507


紅の天幕も忘れずに。


Img_9505


本陣の備えも皆皆赤備え。


Img_9502


勝鬨の知らせも鮮やかなり。


Img_9494

足るを知れと言われども、秋の心地は迷いばかり。

Img_9503


あちらがよかろうか。


Img_9504

こちらがよかろうか。


(金福寺)


Img_9515


威風堂々御門も、脂燭(しそく)襲は秋とせん。

Img_9518


錦の帯を遥かに渡す。

Img_9523


散らし文様、枯色襲。

Img_9526


Img_9528


黄昏の雫の降り注ぐ、吾も赤。

(曼殊院)

参考

写真:2013年11月21日 金福寺・曼殊院

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.11.24

京都紅葉便り2013 その7 一乗寺界隈(圓光寺・詩仙堂)

Img_9444_2


新しいお庭のお目見えを。


Img_9451_2

Img_9454

Img_9457


盛りの秋が色添える。


Img_9475


春の眺めは価(あたい)千金とは小せえ小せえ。この秋庭には価万両。


Img_9447

Img_9477_2


仏の後見、光背は紅葉の錦。

Img_9449


Img_9481

昼はそなた、夜はわれ、諸共に新庭を照らさん。

(圓光寺)


Img_9487_2

Img_9485


いましばし、秋の庭の盛り待ち。


(詩仙堂)


参考

写真:2013年11月21日 圓光寺・詩仙堂(一乗寺)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013.11.23

京都紅葉便り2013 その6 白龍園 その3秋晴れ

Img_9370_2


Img_9386


Img_9391


秋にては、絢庭と呼ぶべし、

Img_9396

Img_9398

紅葉をば、綾木と呼びたし。

Img_9405


Img_9364


Img_9410

錦の海嘯、煌めき煌めき。


Img_9434


Img_9438


己と小春の日和を混ぜ、蒼天より降りる秋の眼福。

Img_9366

霜の縱 露の貫こそ 弱からし 山錦の 織れば且つ散る

『古今和歌集』 巻第5 秋歌下 291番歌 藤原關雄 


参考

写真:2013年11月21日 白龍園

※叡電の出町柳駅で販売されている拝観券が午前中で売り切れるほどです。
この日(11/21)も、10時過ぎの時点で売り切れた模様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧