2015.07.17

祇園祭前祭の巡行(動画は2014年です)

台風で危ぶまれていた前祭の巡行も、無事に行われました。
心配していたので、良かったです。
神事ですからね、簡単に中止と行かないところが大変なこと。
山鉾町内の皆様、ご無事に終えられますように。心配。

私は出勤前(このところ祇園祭の交通規制で、電車を乗り継ぎ、大回りしてます)、
のんびり京都テレビの巡行生中継みてました。久しぶりですわ(笑)。
というわけで、いってきま~す。

↓動画は昨年(2014)ご縁があって、某所の二階より眺めた放下鉾さんの巡行様子。
大きな「放下鉾」の囃子方や稚児人形の三光丸の稚児舞も間近に!

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2014.07.23

祇園祭2014 その2 後祭宵山風情

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17日から四条御旅所に奉安されている三基の神輿。
中御座(スサノオノミコト・三若会)・東御座(クシイナダヒメノミコ・四若会)・西御座(ヤハシラノミコガミ・錦会)。
八坂神社さんのご祭神がいらっしゃいます。
24日の還幸祭にて、氏子各町内を回られてから、八坂神社へ帰られます。
その間、八坂神社の祇園祭厄除け粽は、こちらでも授与されますよ。

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今年は、49年ぶりの24日の山鉾巡行「後祭」(あとまつり)の復活!
なので、後祭を記念してこんなスタンプラリーがございます。
宵山の間中、各お山のお町内を回って、会所でスタンプを頂きます。
全部そろったら、記念の手拭いを授与。
各お山のスタンプもそれぞれが楽しく、手拭いの柄は一部、宵山の駒形提灯の柄や、
町内揃いの浴衣のデザインであったり。
素敵でしょう~。

ちなみに、前祭・後祭のすべての御朱印、八坂神社で授与される祇園祭の間だけの特別御朱印はこちら

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うちの会所に貼ってあったポスター。
前祭と後祭のすべての山鉾の御朱印が。
子の御朱印、よーくみると、ちゃんと住所?お町内の通りになっています!

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後祭は、前祭と違って、屋台が道に出ていません。
なので、そぞろ歩きもさほど混まず、のんびりお町内の家々の凝らした屏風祭りを楽しめます。

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何と!尾形光琳の百花図屏風が!!
これは八幡山さんのお町内で。
説明書きによると、尾形光琳の屏風絵を求めに応じて、円山応挙が映したものらしいです。
※↓の記事、間違ってました。訂正訂正。


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毎年、圧巻の吉田家の屏風祭。


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こちらも今年から、150年ぶりの巡行復活の大船鉾さん。しかもオオトリ!!
明日の巡行が心待ち。
※新町は四条通から南進一通です!大人気でちかよれない~。
船首にある大金幣ですが、来年は古文献の通り、龍頭になるそうですよ。
というので、このお姿は今年だけのレア?

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明日は巡行の一番を参ります!
明日の巡行、先頭は九時半ごろ出発。
烏丸御池から出発し、市役所前にてくじ改め。お間違えなきよう。

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ではでは、宵山最終日。
お手伝いに行って参ります~!!


参考

写真:2014年7月21日~23日 後祭お町内にて

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2014.07.17

祇園祭2014 その1 山鉾巡行前祭(さきのまつり)

今年の祇園祭は、49年ぶりの17日の山鉾巡行「前祭」(さきまつり)、
24日の山鉾巡行を「後祭」(あとまつり)の復活でございます。


前祭に登場する山鉾は、全23基。
長刀鉾、占出山、芦刈山、孟宗山、函谷鉾、山伏山、綾傘鉾、伯牙山、菊水鉾、
太子山、霰天神山、油天神山、鶏鉾、木賊山、四条傘鉾、蟷螂山、月鉾、
白楽天山、保昌山、郭巨山、放下鉾、岩戸山、船鉾
今年の巡行順はこの通り。


今年は、ちょっとご縁がございまして。
有難いことに、某所の二階で山鉾巡行を観覧することが出来ました~。
最初の方は遠慮してあまり前に行けず。
写真は最後だけ致しました。

普段は見上げる山鉾を、鉾の囃子方さん達や屋根方さん達とおんなじ目線で見られるとは!感動!!
ステキな山鉾巡行観覧でした。

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本来ならば、こんな感じの山鉾巡行観覧。

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上からの観覧はこんな感じ!
「岩戸山」がやってきています。
「岩戸山」の屋根の上には、太刀をはき天瓊矛をつき出した伊弉諾尊を安置されています。


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大きな「放下鉾」も囃子方や稚児人形の三光丸の稚児舞も間近に!

囃子方さん達や屋根方さん達と手を振りあって。
しかも、二階で風が通る。ありがたや~。

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トリをゆく船鉾です。
こちらは「出陣の船鉾」と呼びます。
今年は32基だった山鉾が、1基増えて「33基」になります。
増える1基は、江戸末期「蛤御門の変」で焼失していた「大船鉾」です。
前祭と後祭でトリを務める対であった「船鉾」と「大船鉾」、今年からは共に巡行に参ります。
何だか、「船鉾」も誇らしげな姿のような気がします。


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2013.08.26

祇園祭2013 おまけ

雨続きのおかしな天気でございますね。
皆様、どうぞご自愛下さいませ。

祇園祭の記事、おまけでございます。

祇園祭をお手伝い始めて、ここ数年、私にお供してくれている品々がございます。


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2008年に始めてシスターズで集まった時に、@くみ様、@まけ様に頂いたみうみう団扇。
各山鉾の場所や、巡行ルート時間を乗せてございますので、宵山の間や巡行に大変お役立ち。

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そして、同じくシスターズの二人静様が、乙女缶(お茶缶)をお作り下さった時に、
余った千代紙で和綴じの折本にして下さいました。
夏に頂きましたので、こちらを祇園さんの御朱印帳と致しました。
数年かかりまして、各山鉾の朱印スタンプを全部集めることが出来ました。
始めた当時はございませんでしたが、今は、色々なところで地図付き御朱印帳が売っております。
気になった方、来年は集めて回られては?

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四条傘鉾・綾傘鉾・太子山・油天神山

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木賊山・芦刈山


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放下鉾・橋弁慶山・郭巨山

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鯉山・八幡山・鷹山(休み山)
ちょっと鷹山の朱印がうまく押せず。
印は三体の人形と「鷹山」、行平が芹川行幸に際して狩衣に書き付けたという
「翁さび 人なとがめそ狩衣 けふばかりとぞ鶴も鳴くなる」
が書かれております。

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南観音山・保昌山・伯牙山・北観音山

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白楽天山・鶏鉾・鈴鹿山・菊水鉾・山伏山・役行者山・黒主山


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霰天神山・大舩鉾・船鉾・浄妙山


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長刀鉾・蟷螂山・月鉾

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岩戸山・函谷鉾・孟宗山・占出山

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布袋山


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そして、祇園祭の間のみ授与されます、八坂神社の祇園会特別御朱印。


よい節目となりました。

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2013.08.18

祇園祭2013 その4 山鉾巡行

夏の間に、祇園祭の記事を上げてしまわねばね。

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さて、本番の本巡行。
動く美術館とも言われる巡行は、圧巻です。
特に優良観覧席が設けられている御池通りなどは、山鉾が連なってまるで屏風絵や絵巻の如く。

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鉾はハンドルが無いため、前後ろの直線方向しか動きません。
そのため、辻回しでは、車輪のしたに竹を敷き、水をまき(摩擦緩和)、えいやーと力技で廻します。
そのための竹など備品も鉾の下に積んで、巡行します。


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大迫力の山鉾を見るには、優良観覧席などよりも、私は新町通を押したいです!
四条通新町などは、くじ順通り出発する時の山鉾達(くじ順に巡行するため、どれだけ四条通に近くとも、北の山鉾に道を譲らないといけない)が見られますし、
私が今年いた御池側の新町は、戻り囃子(巡行の行きと帰りでお囃子が違う)が聞けます。


山鉾にはさまざまなお役がございます。
屋根方、音頭取り、車方、囃子方など様々です。

そして、巡行ルートの広い四条通や河原町、御池通りでは見られなかったお仕事が新町通ではございます。


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鉾が通りいっぱいぎりっぎりなので、電柱を押したり。

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屋根に電線が引っかからないようにしたり。


こういった裏の祇園祭巡行が見られるのも、醍醐味ではないでしょうか。


そうそう、来年はもしかしたら後祭の復活の動きがあるそうです。
今のように全部の山鉾が一緒に7月17日に巡行するようになったのは、昭和42年から。
現在再建中の大舩鉾が来年巡行復活するということで、同時に後祭を復活させる方針を決めたそうです。

先祭(7月17日)の23基と後祭(7月24日)の10基に分かれて巡行となりますと、
「橋弁慶山、北観音山、鈴鹿山、浄妙山、黒主山、南観音山、鯉山、八幡山、役行者山、大舩鉾」が後祭り。
船鉾と橋弁慶山がつながる現在の巡行の様子は、今年で見納めだったのかもしれませんね。
さて、どうなりますのでしょうか?

辻回し


新町通戻り囃子


参考

写真:2013年7月17日 御池通り、新町通

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2013.08.17

お盆の行事、六道参りと五条坂の陶器市、大文字送り火2013

京都に住まいしてから、実家のお盆行事は私が担当(笑)。

まずは、お墓の掃除に五条東大路を越えて蓮の咲いた橋を渡って大谷本廟(西大谷)へ。
午前中とは言え、日差しの鋭い日中でしたので、お墓に向かう途中は誰もいなくて肝が冷えます(笑)。
でも、やはりお迎えの時期、お墓に立ち入ると、皆様お迎えのご準備されておられました。

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お墓の掃除が終わったら、お精霊さん(おしょらいさん)をお迎えに、「六道珍皇寺」へ六道まいりに参ります。
有難いことに、こちらは宗派問わず、そして、ご供養の水塔婆には戒名でも俗名でもお願いできます。
まずは門前にて高野槙等を買いまして。

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水塔婆を持ちながら、こちらのお迎え鐘を引きます。
京都では、お迎え鐘を突くのではなく、どっこいしょーと二回引きます。
鐘は鐘楼の下にあって、ごいーんという音が下腹あたりから響くのです。
引くのは、結構力が要りますよ。
御線香で水塔婆を清めたら、本堂へお参り。
私は、こちらでおろうそくをお願いします。
水塔婆を納め、高野槇で水をかけます。


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この日、六道の辻のみなとやさんでは、幽霊子育て飴が売られます。
麦芽糖琥珀の優しい甘さですよ。

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そして、この時期(8月7~10日)、五条坂では陶器市が開催されます。
京都の清水焼だけでなく、有田、備前、常滑など全国から集まります。
これも京都の夏の風物詩。

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大正9年、「六道珍皇寺」にお精霊さん(おしょらいさん)を迎えに行く人、
また大谷本廟(西大谷)へお盆の墓参りに行く人が五条坂を賑わせていた時に、
五条坂に店を構える陶器屋が登り窯で出た大下(おおげ)を売り出したのが始まりです。
朝9時から夜11時くらいまで、お店は開いています。


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大下(おおげ)とは、商品として納められないものらしいのですが・・・。
ぱっと見では、素人にはこれが色ムラ??なんてものが売られて、交渉次第ではかなりお安く。
中には、ご店主自ら看板に(笑)。

こうして、お盆のお迎えが整います。


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「いとあつし、大かたきのふけふのあつさは、あまり覚へぬあつさにて、いとしのきかたしや。こよひ暮れかたに、如意か獄に大文字の火をともし侍る、奇観なり。北山に妙法の字、船のかたちなとともし侍るか、中にもいと大きなるは大文字也。所もいと高けれはよく見ゆる也。」

『在京日記』本居宣長 宝暦六年七月十六日条


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16日のお盆の最終日は、六道さんの迎え鐘にてお迎えしたお精霊(おしょらい)さんをお送りします。
8時より順に点火。
大文字→妙法→舟形→左大文字→鳥居形と点ります。
人(大文字)が経を聞き(妙法)、彼岸への船に乗り(舟形)、
お精霊となり、全ての方を乗せ(左大文字)、彼岸の入り口(鳥居形)に向うそうです。


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我が家からは、大文字、妙法の法のサンズイ編の一番上、舟形、左大文字が見えます。

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今年も皆でわいわいお送りしました。
シスターズはまけねぇ、まめちゃん、千夜ちゃん、暑い中、忙しい中、来てくれて有難う~。
そして、おねだりして、Milkさんにも来てもらいました!めっちゃ嬉しかったです!
暑い中、大阪からわざわざ本当に有難うございました~!

毎年、お精霊さんは、ご一緒に京都の夏も連れて行って下さいますそうな。
が、まだ連日猛暑日の京都、しばらく夏は居座りそうな京都でございます。


参考

写真:2013年8月8日 五条あたり
    2013年8月16日 自宅にて


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2013.08.15

祇園祭2013 その3 宵山 八坂神社奉納石見神楽「塩祓」 

今年は怠惰をしまして・・・。
7月に祇園祭の記事を全部upしそびれました(笑)。
遅ればせながら、7月16日祇園さんの宵山の記事でございます~。

毎年宵山に楽しみにしている奉納に、八坂神社の能舞台にての“石見神楽”がございます。

石見神楽は、活発な八調子と呼ばれるテンポの早いもので、大太鼓、小太鼓、手拍子、笛を用いての囃子に合わせ、豪華な衣裳に、回転の多い躍動感のある舞、舞台演出の華やかさ(火ふいたりする笑)で、国の無形文化財に指定されています。

2009年に初めて見て以来、今まで、見たことのあるお神楽と違い、激しい舞にすっかり魅了されてしまいました。
いつか島根に行って、石見神楽にどっぷりつかってみたいですわ~。
今年は通して全演目みられるはずでしたが、急きょ呼び出され、結局見られたのは「塩祓」のみ。しょぼん。

演じ手は絢爛豪華な衣裳を身に纏い、とにかく雄壮で、動きも力強く豪快。
神楽面も大きく、面の中には顎の部分が動いたりと仕掛けが。
演目の中には、最初は付けていますが、後半は外して素面で行われたり、最初から素面であったりと様々。
演じ手も、普段は別にお仕事を持っておられ、生活に神楽が浸透している様子が伺えます。
久佐西組神楽社中のご奉納でした。

「どんちっち」と表現されるお囃子は、私には「どんがっしゃ!」と聞こえるほど、勇ましく軽快です。
調べてみると、お囃子には楽譜がないとのこと(吃驚)!!
掛け声や歌詠みも奏者の阿吽の呼吸で演奏されるそうです。

「塩祓」

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神を招く為に神楽殿を清め祓う舞だそうです。
演者は大抵その団体で一番上手な者が選ばれ、2人で舞われます。
選ばれた団体のみ演じることが許される、大変名誉のある舞だそうですよ。



参考

写真:2013年7月16日 八坂神社

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2013.07.30

祇園祭2013 その2 宵山 休み山の居祭

現在、巡行を行っている山鉾は全部で32基。
山鉾の中には、蛤御門の変や天明の大火で焼けてしまい、巡行に参加できない山があります。
大舩鉾(おおふねぼこ:新町通四条下ル)・布袋山(ほていやま:蛸薬師通室町西入ル)・鷹山(たかやま:三条通室町西入ル)です。
そちらは宵山の間だけ居祭りという形で、残された御神体と懸装品を同山の町内で展示されています。
三つの休み山の内、大舩鉾は鉾の再建に取り掛かっておられ、昨年は150年ぶりにご神体を「唐櫃(からびつ)巡行」で巡行復活されています。

今年は、休み山を中心に回ってみました。

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大舩鉾は、京都駅すぐのヨドバシカメラで復元組み上げがなされています。


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現在は木組みだけ、ここから装飾品が飾られるのが楽しみですね。
説明してくださいましたお町内の方から伺いましたところ、この大きな車輪は1948年(昭和23年)に再建された菊水鉾から譲りうけられたそうですよ。
菊水鉾が昭和の鉾ならば、大舩鉾は平成の鉾となりそうですね。

一時は、お会所(新町通四条下ル)での居祭りも途絶えてしまったこともありましたが、それを乗り越えられ、
巡行復活へ向け、頑張っておられます。

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お会所には、御祭神である神功皇后やご神面、焼け残った楫・前掛け・後ろ掛けが飾られます。
今年は、鉦方房飾りが新調されたご様子です。


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鉾の舳先につけられた約2メートルの大金幣が、威風を払っています。
巡行の際は、この大きな幣を舳に参られるのですね。

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お会所では、御朱印スタンプも頂けますよ。

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次は、布袋山(ほていやま:蛸薬師通室町西入ル)へ。
現在は、ビルの一階に収まっておられます。


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宵山の間は、粽や安産のお守り、御朱印も頂けます。

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ちょっとガラス写りがひどくてごめんなさい・・。
布袋尊様と童子2人がおられます。


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鷹山(たかやま:三条通室町西入ル)
「鷹匠」「樽負」「犬飼」の御神体が並んで飾られます。
一説には鷹匠は在原行平、犬飼は在原業平、従者は在原遠膽で、光孝天皇の芹川行幸に供奉する行平を表したものと伝えられるそうです。
真ん中の「樽負」は粽を食べている真っ最中。
巡行当時は、粽を持つ手がからくり仕掛けになっていたそうです。
『細川家絵巻』によれば、屋根が無くかなり大きな曳山だったそうですよ。
※案内書より。


参考

写真:2013年7月16日 祇園祭宵山

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2013.07.23

祇園祭2013 その1 仲源寺と鉾建て

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仲源寺さんは、賑やかな四条通に面しており、普段はアーケードに埋もれておりますゆえか、なかなか気づく方も多くないような・・・。
こちらは、目の病気で難渋しているものや目の健康にご利益があるといわれております。
昔から目の悪い私。
学生時代に授業で習ってから、通りかかる度にお参りをしておりました。7月になりますと特に。

こちらのお寺さんは、大雨が降る度に氾濫をしていた鴨川を鎮めるため、お地蔵様を安置したのが始まりとされております。
「雨止み(あめやみ)地蔵」→「目やみ(めやみ)地蔵」と変化したといわれております。
もう一つの言われとして、黒光りしたお地蔵様のお顔をじっくり拝見しますと、右目が潤んで充血しておられるそうな。
そのため、眼病で苦しむ人の身代わりになっておられるとのこと。有難いことでございます。
私は左目だけれども、残った右目をどうぞ、お願いいたします~。

また、こちらのお寺さんも祇園祭に関係が。
7月10日日の午前中に、祇園祭の行事の一つ、「神事用水清祓(しんじようすいきよめはらい) 」が行われるのです。
関係者が集まり、雅楽の演奏と共に四条大橋上から縄でくくった桶をたらし鴨川の水を汲み上げます。
汲み取られた水は仲源寺に保管され、夜の神輿洗いに用いられるのです。

八坂神社のお祭りに、お寺さんが関わる。
祇園祭のそこここに、時折現れるこの神仏習合の有様も、人々の「ただ平穏でありますように」との連綿と続いてきた願いが表れたのであろうと思います。


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そうそう!こちらの揃い踏みの御神輿、神幸祭の際、丹波町の尾長野八坂神社の神田で作られた稲が天辺に結わえられます。
前職での友人Fさんは、そちらの稲を納めておられるそうですよ~。
毎年、二時間もかけて清流で泥を落として根付きで奉納。
祇園祭は、様々な縁の下の力持ちさん達によって、続いてきている行事なのでしょうね。

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そうでなければ、祇園祭の間に咲く槿にわざわざ「祇園守」と名付けないはず。

四条通を通ると、鉾建て、山建てが始まっていました。

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巡行する鉾のうちで最大のものは約12tもあります。
巡行の時は、さらに囃子方など40名ほどが乗りこむわけですから、重さは更に。
そんな大きな鉾でさえ、釘は一本も使わず、すべて「縄がらみ」で建てられます。
この「縄がらみ」も、ゴブラン織りをはじめとする豪奢な山鉾の飾りが掛けられると見えなくなってしまいます。

様々な携わる人によって、祇園祭は毎年無事に続けられているのですね。


参考

写真:2013年7月13日 八坂神社~仲源寺~四条通を西へ

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2013.07.21

下鴨神社 御手洗祭(足つけ神事)2013

今年も、御手洗祭りに行ってきました。
そう、偶々御手洗祭りに行けなかった年(学生時代からずっと参ってましたのですが、多忙で行けなかった)、なんと骨折したのでした(笑)!
以来、怖っ!そんなに日常に骨折ってあるの!?てな感じで、毎年参っております(笑)。
お陰様で、毎年無事に過ごしております~。


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あつーいので、御所もほとんど人がいませんよ~。


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橋から北を眺めましたが、風もなく、川面には入道殿が写っております。

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まずは去年の水守りをお納めして。
今回、ご縁で宮司様とお話したのですが、どうやら、水守り一年納めでなくても良うごさいますようで。
水守りのお水が濁りましたら、変え時やそうですわ~。
中々毎年は難しゅうございますしね~。

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御手洗祭り(足つけ神事)は、土用の丑の日に神池に足を浸し、穢れを祓い、無病息災を願う行事です。
普段の水量はさほどでもないのですが、この行事の間、水量を増やし(深いところでは大人の膝まで)、
入口でろうろく(200円)を持ち、ご神火を頂いて、ジャブジャブと御手洗池を渡ります。
ろうそくを供え、ご神水を頂きます。
キンと冷えた水は最初は冷たく、歩くうちには何となく優しく、あがった後は清々しいです。
また、飲めば舌にまろい京の水は、油照りの京都に涼とご加護を運んでくださいます。


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入り口でろうそくを頂いて、橋をくぐります。

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ご神火を頂いて、そおっと消さないように歩き、御手洗社に、献灯します。

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風そよぐ 楢の小川の 夕暮れは 禊ぞ夏の しるしなりける
 (「新勅撰和歌集夏・小倉百人一首 98番」 従二位 藤原家隆)

献灯の合間に、小学生達と仲良くなって、わらわらしとります(笑)。

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献灯して、川から上がった後は、ご神水を頂きます。
くぼてでご神水を頂けるだけでなく、持ってきたマグやペットボトルにも入れて頂けます。
ご神水を頂き、手を洗い、禊が完了!
因みに、おかわり大歓迎ですよ~!!


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御手洗社には、このような足型の祈願が水に浮いています。
足の祈願には、このような足型の裏に年齢と名前を書いて奉納します。
毎年、父方・母方の祖母のお願いをします。


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そして、この時期のみの授与、水守りを頂きます。

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そして、厄払い菓子、「加茂みたらし茶屋」のみたらし団子を頂きます。
後醍醐天皇以来のお菓子、みたらし団子は五体を現すそうですよ。
だから、頭にあたる一つが少し離れているそうです。
また、みたらし社の御手洗池い浮かぶ水玉を現したとも。
今年からか、持ち帰りは、10本と5本がございました。
皆様、厄除けに頂いてましたよぅ~。


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この時期の好きなところに、下鴨さんの馬場がございます。
青さが盛り、その有難さに木の間影があるかと思います。
ありがたや~。


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