京都に住まいしてから、実家のお盆行事は私が担当(笑)。
まずは、お墓の掃除に五条東大路を越えて蓮の咲いた橋を渡って大谷本廟(西大谷)へ。
午前中とは言え、日差しの鋭い日中でしたので、お墓に向かう途中は誰もいなくて肝が冷えます(笑)。
でも、やはりお迎えの時期、お墓に立ち入ると、皆様お迎えのご準備されておられました。
お墓の掃除が終わったら、お精霊さん(おしょらいさん)をお迎えに、「六道珍皇寺」へ六道まいりに参ります。
有難いことに、こちらは宗派問わず、そして、ご供養の水塔婆には戒名でも俗名でもお願いできます。
まずは門前にて高野槙等を買いまして。
水塔婆を持ちながら、こちらのお迎え鐘を引きます。
京都では、お迎え鐘を突くのではなく、どっこいしょーと二回引きます。
鐘は鐘楼の下にあって、ごいーんという音が下腹あたりから響くのです。
引くのは、結構力が要りますよ。
御線香で水塔婆を清めたら、本堂へお参り。
私は、こちらでおろうそくをお願いします。
水塔婆を納め、高野槇で水をかけます。
この日、六道の辻のみなとやさんでは、幽霊子育て飴が売られます。
麦芽糖琥珀の優しい甘さですよ。
そして、この時期(8月7~10日)、五条坂では陶器市が開催されます。
京都の清水焼だけでなく、有田、備前、常滑など全国から集まります。
これも京都の夏の風物詩。
大正9年、「六道珍皇寺」にお精霊さん(おしょらいさん)を迎えに行く人、
また大谷本廟(西大谷)へお盆の墓参りに行く人が五条坂を賑わせていた時に、
五条坂に店を構える陶器屋が登り窯で出た大下(おおげ)を売り出したのが始まりです。
朝9時から夜11時くらいまで、お店は開いています。
大下(おおげ)とは、商品として納められないものらしいのですが・・・。
ぱっと見では、素人にはこれが色ムラ??なんてものが売られて、交渉次第ではかなりお安く。
中には、ご店主自ら看板に(笑)。
こうして、お盆のお迎えが整います。
「いとあつし、大かたきのふけふのあつさは、あまり覚へぬあつさにて、いとしのきかたしや。こよひ暮れかたに、如意か獄に大文字の火をともし侍る、奇観なり。北山に妙法の字、船のかたちなとともし侍るか、中にもいと大きなるは大文字也。所もいと高けれはよく見ゆる也。」
『在京日記』本居宣長 宝暦六年七月十六日条
16日のお盆の最終日は、六道さんの迎え鐘にてお迎えしたお精霊(おしょらい)さんをお送りします。
8時より順に点火。
大文字→妙法→舟形→左大文字→鳥居形と点ります。
人(大文字)が経を聞き(妙法)、彼岸への船に乗り(舟形)、
お精霊となり、全ての方を乗せ(左大文字)、彼岸の入り口(鳥居形)に向うそうです。
我が家からは、大文字、妙法の法のサンズイ編の一番上、舟形、左大文字が見えます。
今年も皆でわいわいお送りしました。
シスターズはまけねぇ、まめちゃん、千夜ちゃん、暑い中、忙しい中、来てくれて有難う~。
そして、おねだりして、Milkさんにも来てもらいました!めっちゃ嬉しかったです!
暑い中、大阪からわざわざ本当に有難うございました~!
毎年、お精霊さんは、ご一緒に京都の夏も連れて行って下さいますそうな。
が、まだ連日猛暑日の京都、しばらく夏は居座りそうな京都でございます。
参考
写真:2013年8月8日 五条あたり
2013年8月16日 自宅にて
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