2008.12.11

台湾雑記7 第二回オケ友旅行2007春 けんこう様とお散歩(士林官邸)

第二回オケ友旅行台湾旅記事が、一年まるっと放置状態でした(苦笑)。
とうとう、先週末、第三回オケ友旅行伊豆旅が敢行されてしまいましたとさ・・・・。
友よ、ごめん。そして、けんこう様、もの凄いふっるいトラバを送ります。ごめんなさい。

それでは、写真と備忘録を見て、ゆるゆる記憶を辿りつつ・・・。

2日目 高雄→台北

高雄からは、S君兄弟の運転する車で台北へ。
彼らはそのまま、叔父様のところでお呼ばれだそう。
3日目にホテルのロビーで待ち合わせの約束をして、別れる。
私は、本日は、「つれづれなるままに台湾暮らし」のけんこう様とワクワクおデートの日なのだ!!
厚かましくも、お出かけの後は、ご自宅へお招き頂き、たっぷり杯を交わす約束もしている(嬉)。

相変わらず、定宿の、「城市商旅」のロビーにて、けんこう様と待ち合わせ。
初めてお会いした時も、ここのロビーだったなぁとしみじみ。
待ち合わせ前に、チェックインと荷物の整理をしておこう~と部屋へ向かうと・・・。


ドアを開けた瞬間、「なんやねん、これ!!」と崩れ落ちる(笑)。

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部屋のど真ん中に、何故か浴槽・・・・。
どうしろというのよ・・・。
そして、シャワールームとトイレが別についていて、ドアは何故か透明で丸見え。
意味がわからん・・・。
今回、ポイントでDXシングルにしたのだが、グレードアップがこれかい(爆笑)!!
あんまりにも可笑しかったので、けんこう様がいらっしゃるなり、ご挨拶もそこそこに「部屋、見ません?」とお誘いする。
思った通り、けんこう様、もの凄くウケて下さる。
デザイナーズホテルなのだが、どういうデザインでこうなるのか。理解に苦しむ・・・。

ホテルの頓狂な部屋はさておき、
この日はお天気もとてもいいので、この前行って気持ちの良かった、「士林官邸」へ、お出かけ。
丁度、この年(2007年)は60年に一度の金の豚年。
(海外の干支は、日本の猪と違って、豚年なのだ)
士林官邸内も、沢山の豚さんでいっぱいだ。


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インパチェンスやサフィニアなどで、ユーモラスな豚ちゃんたち。


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ぽかぽかの園内を、けんこう様といっぱいいっぱいお話しながら、のんびり過ごす。
うふふ、幸せ~。


参考

写真:2007年3月2日 士林官邸にて

「士林官邸」
台北市福林路60號
アクセス MRT士林駅出口2から徒歩約5分
参観時間 8:30-17:00
(休祭日は8:00-19:00)
閉園日 なし
電話 02-2881-2512
入場無料


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2007.05.25

台湾雑記7 第二回オケ友旅行2007春 初海外進出!! 一人前入り高雄へ

前回GWの訪台を迎える前に、終わらせているはずだったのだけれども…。(けんこう様、ごめんなさい。すっごい古いトラバを送ることになりそうです。)
かなり遅ればせながら、やっとこ台湾雑記始動である。
今回はオケ友旅行、初海外旅。残念ながら、メンバー全員の仕事の都合がつかず、行けるメンバーなんとか日程を摺り合わせに摺り合わせて、Ba2・Vc・Tb・私の計4名旅だ。
計画時には、現地でいつも遊んでくれる、S君とX小姐にガイドお願いする予定だったのだが、直前にX小姐の妊娠が発覚。急遽、お祝いの為、一人だけ台湾前入り決定。オケ友皆は3日目から合流である。

日程:2007年3月1日~5日
訪問都市:高雄、台北


1日目 日本→台北→高雄

AM6:40 実家最寄りの駅より、リムジンバスにて出発。実はつい十日ほど前、予防接種を受けていたにもかかわらず(2500円返せ!!)、インフルエンザA型発症。タミフル処方(タミフルを処方される時、お医者さんに「幻覚が見えたら、直ちに病院へ来て下さい。」と言われたが、幻覚と自覚していたら、それは幻覚とは言わないのでは…。つっこみたかったが、高熱と関節痛で朦朧としていたため断念)。タミフルが効きすぎたのか、飲み終わっても動悸が収まらずなかなか寝付けない。ここ数日、3時間睡眠で過ごしてきた。これが、後々旅行中皆に迷惑をかけることとなる。

AM10:05 日本アジア航空 EG211便にて関西空港発。機内は前回のエバーと違い、メチャメチャ空いている。隣もいないし、離陸してふと見ると私の列は誰もいなかった。久しぶりの日本アジア便、この便の良いところは、ワインは小瓶でくることだ(笑)。

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白ワインにおつまみ

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機内食は茶蕎麦・デザート・ビーフシチュー・キノコサラダ・お総菜。
二本目を飲んでいるのは、さらっと流して下さいませ。


PM0:00 台北桃園空港着。関西からは高雄行きの直行便の連絡が悪く、かなり待たされる(4時間強ほど)ので、桃園から松山空港(関西で言うと、伊丹空港みたいな国内線空港)に連絡バスにて移動。長栄航空に勤めている友人にお願いし、国内線を押さえてもらった。
PM2:00過ぎ 高雄空港着。出口にはS君、X小姐と旦那様がお迎えに来てくれていた。「お腹、まだそんなに大きくないね~。」などと言いながら、市内へ。X小姐、最近食べ過ぎたわ、太ったわなどと思っていたら、実は妊娠だったという(笑)。今夜はご親戚のおじさまが経営するレストランでお祝いの食事会だ。夕食まで時間があるので、ちょっと海へ。


しかし、高雄は暑い。浜でちゃぱちゃぱしようとしたら、冷えを気にするお国柄、まだ寒いと許してもらえなかった。夜は友人達が集合(友人達はS君弟とPちゃん以外全員、台北の仕事を辞めて、揃って高雄へ帰ってしまったのだ)。X小姐の職場の方々も交えて、18人の大宴会。宴会終了後はS君宅でいつもの6人、わんこをかまいつつ、テレビを見つつ、だらりと過ごす。相変わらず変わりばえしないねぇと、皆で笑いながら、お土産の日本酒を2本空け、夜は更けた。

参考

写真:2007年3月1日 機内にて

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2007.02.01

台湾雑記6 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 ハマる蕃茄牛肉麺と迪化街

PM1:00頃、S君達が迎えに来てくれ、お昼ご飯にする。お昼ご飯は「牛肉麺」。実は私、牛肉麺は今まで訪台した中で、1回しか食べていなかったのだ。Q君は素食(彼は宗教上の都合でお肉が食べられない、ベジタリアンなのだ)、S君は清燉、X小姐と私は蕃茄牛肉麺、初めてトマト味を食べたのだけれど、思いっきりハマる。ちょっと基隆で風邪気味になってしまったので、トマトの酸味が喉に気持ちいい。トマトの酸味は加熱されてほんのり甘みがあり、牛肉のスープが程良い柔らかさになっている。清燉より、蕃茄のほうが好きである。とろんとしたお肉もいっぱい入っていて、贅沢だ。好みで高菜を入れる。私はラーメンなどのスープはあまり飲まないのだけれど、今回は3分の2くらい飲んでしまった。麺は扁麺(平べったいうどんみたいな白い麺)だ。 

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清燉牛肉麺。あっさり出汁。ごろんと入った大根も柔らかい。


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ハマった蕃茄牛肉麺。こってりだが、トマトの酸味でまろやか。


ここで帰り際、ちょっと事件(S君のバイクの鍵が紛失。しかし、トイレで無事発見)があって、なんとお店の写真も店名刺も忘れてしまったのだ。店名不明という失態をしてしまった。おいしかったのに…。

※店名判明しました!!「上豪牛肉麺店」です。

食後は、迪化街へ頼まれものやらお土産を買いに行く。
迪化街は、18世紀末期頃、福建省からの移民が淡水河を利用した水運の中心エリアとして、商業施設が発達。19世紀中頃の清朝末期には、既に貿易商の館や、船荷を扱う商店が軒を並べはじめ、城隍廟といった廟や寺院も建立された。「迪化街」と名前が付いたのは戦後のことで、台北最古の問屋街である。乾物、漢方薬、布地が集中しており、基準としては、1斤(600g)で購入する。

買ったもの
花茶(洛神、菊花、茉莉花、メイ瑰、工芸茶)
金針菜
アワビ、貝柱、干しエビの乾物
茶梅、愛文ドライマンゴー

上記、全てジプロック入り(笑)。


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ずらりと並ぶお店。この辺りは老街なので、建物も味がある。


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店舗内だけでなく、歩道にまで商品が溢れる。
ここにむちゃくちゃかわいい柴のなつっこいわんこがいる。
いつもなでくり回している。

この後は荷物を詰めて、C小姐やおじさまのところでご飯をいただいたり、お家でテレビを見ながら、酒盛り。早朝フライトなので、結局寝ずに空港(ヘタに仮眠すると起きられるかが心配だった)へ。帰りの飛行機はとても空いていて、ご飯も食べずにひたすら爆睡。
年々この最終日のスケジュールが厳しくなってきている。そろそろ、自分の歳と相談せねばね…。

やっと、2006年9月の旅行記が終了。結局年を跨いでしまった。そしてまた、3月頭に訪台が決定。今度は4人旅。しかし、私は都合により一人前入り予定(笑)。さて、どんな旅になるのやら。

参考

「上豪牛肉麺店」
住所:台北市民生西路57
Tel:02-2553-8992


「迪化街」
住所:台北市迪化街1段~2段(南京西路と民生西路の間)


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2007.01.25

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 秘密の花園「士林官邸」

4日目 台北(基隆→士林色々)
AM9:00 ご飯を炊いて、残った蛤でおみそ汁、海老を大蒜と塩で炒めて朝ご飯。台北台北車站に戻ってきた。
MRTに乗り換えて、士林へ。明日は早朝に日本へ戻るので、本日が実質旅の最後である。
「士林官邸」入口でちょっと仕事にいくS君と別れる。午後にQ君とX小姐と合流して、迎えに来てくれることになった。


「士林官邸」は、日本統治時代は園芸試験場、1950年に蒋介石・宋美鈴夫妻がこの地に居を構え、蒋介石死後も併せて46年間立入禁止だった。1996年に台北市長が初めて庭園を一般開放した。蒋介石官邸は拝観出来ないが、園内は日本式、ヨーロッパ式庭園をはじめ、バラ園や林間大道、美しい七星山の風景鑑賞など広大な庭園であり、今では市民の憩いの場、絶好の結婚写真撮影スポットになっている。


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入り口


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奥へと続く椰子並木、南国の趣。


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中華風の建物の中は・・・。


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実は、蘭の温室。
植物園でしか見たことの無い、鉢植えでしか見たことの無い蘭が
ここでは地植え(笑)。
窓も全開、これはもはや温室ではない。

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広い広い園内で、のんびりベンチに座ったり、
木陰で本を読んだり、園内のカフェでお茶したり、
写真を取り捲ったり。
結婚写真のカップルは10組くらいいました。
皆さん、幸せそう。

参考

「士林官邸」
台北市福林路60號
アクセス MRT士林駅出口2から徒歩約5分
参観時間 8:30-17:00
(休祭日は8:00-19:00)
閉園日 なし
電話 02-2881-2512
入場無料

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2007.01.19

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 魅惑の海産物!?

PM8:30頃、九フンを下り基隆へ戻る。何だか1日だらだら食べ続けていたので、外で食べるより、Pちゃんの家で食材を買って晩ご飯にする事にした。「碧砂漁港」に寄る。
「碧砂漁港」は魚市場とレストランとの二棟に分かれている。魚市場で買った食材をレストランで料理してくれるのだ。となると、当然客引きの方々が沢山いる。
余談だけれども、私は台湾で会う人会う人に必ず「日本人ね」と言われる。ヘルメットにマスクをして友人達のバイクの後ろに乗っていても、C小姐の服を借りていても、一言もしゃべってないのに、絶対だ。何故なのかしら?顔?

入口でPちゃん達にジーンズの裾をまくりなさいと言われ、もたもたしていたら一気に囲まれ、がっちり捕まえられてしまった。救出されて以来、Pちゃんと弟さんに市場にいる間、ずっと手を繋がれていた。恥ずかしい。S君兄弟は値段交渉+荷物持ち、Pちゃんは食材選びと鮮度確認、私は手を繋いで貰って待ってるだけ。ごめん。

市場で買ったもの
台湾蟹2、上海蟹2、海老、蛤一袋、ミカンネットに入った蛸1。恐らく1000元かかってない。蟹・海老をガサガサいわせながら、帰宅。


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新鮮な魚介類。交渉次第でお値段はかなり安くなる。


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丁度、旬の上海蟹。


Pちゃんのお家で調理開始、台湾では蟹は蒸す事が多い。生姜と葱と一緒に大きな蒸し器(台湾のお家では必ずある電気蒸し器)で蒸す。海老は茹でて台湾の甘いマヨネーズで、蛤はスープにするのと野菜と一緒に炒めるのと。私、そこで初めてミカンネットに入った元気に生きてる蛸を発見する。
「誰が料理するの?」と聞くと、三人黙って私を指さす。
私:「げっ!!私!?知識として知ってるけど、生を調理したことあるのは足だけだって!!こんな元気なの無理(ネットから脱走を何度か計りました)!!教えるから!!S君達下処理やってよ!!」
P:「私、料理できないの。全部、母がしてくれます(照)。怖いからお風呂場でしてね」
S兄弟:「生きているのは無理。触ったことないからダメ」
三人:「蛸の刺身も食べてみたい。酢味噌も食べてみたい。醤油・山葵・白味噌・胡瓜あります(にっこり)」
私:「…。ついでに酒と砂糖と、鍋に湯を沸かして置いて。」


風呂場で蛸を塩もみ+格闘(噛まれるわ、墨吐くわ、にゅるんと逃げるわ、もう大変)しているのを、入口で遠巻きに見ているS兄弟。な、軟弱ものめぇぇぇ!!

献立
上海蟹、台湾蟹の蒸しもの
蛤と金針菜と生姜スープ
茹で海老
蛤と野菜の醤油大蒜炒め
蛸の半生刺身、蛸の胡瓜酢味噌和え。


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上海蟹、内子たっぷり。隣は蛸の酢味噌和え。
(フラッシュきつすぎ。後でなんとか加工して差し替えます)


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台湾蟹、身が本当に甘くって!!ビールに合うし、日本酒(お土産にもってきた)も。
隣は蛸の刺身。醤油山葵か台湾醤油に生姜を入れてお好みで。
台湾人って、蟹ほじるのあんまり上手じゃないのは、何故?
殻ごと食べちゃうから、心配になって。


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私が蛸と格闘している間、Pちゃんが柚子(文旦)を買ってきてくれた。
グレープフルーツより大きい果物で、形は洋梨型。
実は瑞々しいのかと思ったら、意外とぱさぱさしてて。
味は本当にあっさりの柑橘。


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弟さんにかぶせようとするPちゃん。
文旦の皮は上手くむくと帽子のように、頭にかぶせられる。
私もこの後かぶせられた。無病息災らしい。
柚子(分担、ザボン?)、丁度、この中秋節頃に旬を迎える果物で、台南文旦が有名。


参考


「碧砂漁港」
中正區北寧路
AM:8時~PM:10時

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2006.12.27

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 九フン

昨日、台湾南部で大きな地震がありました。お見舞い申し上げます。
朋友達、台湾在住の方々、皆無事との連絡が取れ、ほっと一安心です。ですが、まだまだ余震等、どうぞどうぞ気を付けて下さい。


それでは、台湾雑記へ。


PM6:30 夕暮れの九フンへ。バイクを九フン國民小学校に停めて、散策開始。

九份はわずか9世帯の農家が暮らす山奥の集落で、名前の由来となっている。金瓜石と同様、金鉱の街として発展したが、1971年の閉山とともに衰退、しかし、1989年に「非情城市」の映画のロケ地として有名となり、日本では、「千と千尋の神隠し」のモデルになった街として紹介されたため一般の観光地として再生した。

先ほどの金瓜石と違い、ものすごい人(笑)。賑々しく連なるお土産屋や屋台。こちらは明るい懐かしさだ。ついつい間食してしまう。まず外せないのが、この「阿柑姨芋圓」。


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お店入口。なかなかの行列。


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芋圓。作成中。


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店内で食べることにすると、作業場を通り抜け、お店のお母さんが夕食を作っている台所を通り抜け、
おじいちゃんがテレビを見ている居間を通って、ここに出る。
ちなみに写っている明るい部屋が居間。おじいちゃんもちょっと写ってます。
ご家族の方々は全く動じてない。お客さんも。私だけちょっと惑ってしまう(笑)。


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窓からの景色。一番のビューポイント。

小豆たっぷりのお汁粉に、タロイモとサツマイモと緑豆の三色のもっちもちのお餅入り。甘さはそれほど甘くなく、ぺろっと食べてしまう。

結局、歩きながら他にも色々食べてしまいました(照)。


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薄いクレープ生地に、ピーナツの粉をひき、バニラアイスを乗せ、何故か+香菜(ミントの替わり?)。
でも、何となく口さっぱりするので、好き。

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肉圓。


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神隠しには合いません。賑やか過ぎて(笑)。
しかし、ふと路地を覗いたり、人が途切れると、何となく切ない。
橙の提灯は、郷愁を誘う。


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2006.12.26

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 黄金博物園區その2 坑内探検!!

お弁当を食べた後、太子賓館を横目で見つつ、トロッコの線路を辿って本山五坑坑道體驗へ。いよいよ坑道内見学である。


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トロッコ道。両脇には桜並木。


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灰色のカードが入坑証。当時の出退坑カードが元。
注意事項、安全宣言が書かれている。

ヘルメットを支給され、係員さんと共に、安全の誓いを唱和して、坑歌も歌って(全部台湾語)、いざ出発。


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五坑坑道前。

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中は本当に暗く、天井が低いところもあり、水が沁みてきて、少々滑りやすい。
要所要所で作業の様子が、人形にて展示されている。
(本当に暗くて、写真がほぼ真っ暗でした)

全行程約40分。当時の坑内作業の様子がよく分かるようになっている。


残念ながら閉館時間が来てしまい、黄金博物館は入館できなかった。坑内見学をしている間に霧が出てきたので、黄金神社(石造りの鳥居のみ残る。天気が良ければ、景色が綺麗だそう)へは行かなかった。

九フン渓に架かる橋を渡り、ぐるっと巡って祈堂老街へ抜けて帰ることにした。霧のせいで観光客も僅かになり、廃鉱という雰囲気が濃厚となる。3年前に行った同じ鉱山の街、九フンと比べて金瓜石はまだあまり観光地化されていない。軒を連ねるお土産屋や屋台も皆無で、町中にも空き家が目立ち、人にも出会わなかった。台湾で何処でもみる、開け放しのドアから見えるテレビ鑑賞中の住人や、屋外で涼む人がいない。漂う台所の香りもない。実際にはほんの20年前まで稼働していた鉱山なのだが、最盛期は1万5000人もいた坑員も、閉山時には100人にも満たなかったそうだ。
霧の中、彼は誰時、逢魔が時に尋ねたからだろうか、4人でいるのに、何故だか私だけ少し怖くなってしまった。この街は捨てられた、忘れられた街。しかし、寂び寂びと懐かしいのだ。


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霧に包まれた、黄金博物園區と麓の老街。


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老街。往事の面影。

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2006.12.25

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 黄金博物園區その1 炭坑夫の昼食は?

黄金瀑布を通り過ぎ、金水公路を上って「黄金博物園區」へ。2000年に出来た新しいテーマパークである。鉱業の歴史、集落の特徴、自然をそのまま活かしたエコ・ミュージアムとしてオープンした。しかし友人達によると、全体的に綺麗になったのは、2004年ごろらしい(笑)。

バイクを路駐して、賑やかにバスケをしている体育館(これも恐らく、加工場跡だと思う)側の階段を上ると、八角亭址に出る(映画ロケの建物は倒壊、基礎のみ残る)。三毛菊次郎宅(瓦葺きの日本家屋、非公開)を見て金光路へ。遊客服務中心にて入場チケットを購入し、園内へ。建物は皆新しく、道も石畳で整備され、緑溢れる作りになっている。桜の木が多いので、春にもきっと綺麗なはず。ただ、往事の建物は残念なことにまだまだ非公開が多く、日式宿舎區なども外観のみである。

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マップ(パンフレットより抜粋)
1、 遊客服務中心(サービスセンター。ここでパンフレットとチケット購入)      
2、 生活美學體驗坊(団体客がいて、見学断念)
3、 環境館(団体客がいて、見学断念)         
4、 太子賓館(非公開)        
5、 本山五坑坑道體驗(坑道跡、人形で当時の様子を再現)
6、 黄金博物館(時間が遅く、閉館。)


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パンフレット。入場チケット100元。ちゃんとキャラもいる。
礦の処にいるのが「銀心」、梯子にいるのが「錫皮」、つるはしを持っているのが「鐵牛」、
トロッコに乗っているのが「小金奇」、左下が「小頑銅」

小腹が空いたので、礦山食堂(マップF辺り)で「坑夫弁当」200元を食べる。当時の炭坑夫の昼食の再現だそう。当時、ここに売店があったそうだ。一階はちょっとお洒落カフェ。二階はギャラリーになっていた。

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ほんの少し前の日本家屋の再現。


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「坑夫弁当」200元。ちゃんとお弁当包みでお箸付き。


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アルミの蓋には、炭坑のトンネルのイラストが。


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でも、中身は台湾式お弁当。
ご飯の上に、高菜、味付け干豆腐、味卵、骨付きのどーんとお肉。
お肉は硬かったけれど、ご飯にあうお味。
食後、お弁当箱、お箸、包みは全てお持ち帰り可能。

黄金博物園區

台北縣瑞芳鎮金瓜石金光路8
Tel:886-2-24962800
http://www.gep.tpc.tw
入園料:100元(砂金の体験をするなら、+70元)

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2006.12.19

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 金瓜石 夢の跡

錦秋の京都が終了しました。これから台湾雑記再開です。早く終わらせないと、次回訪台を迎えてしまいそうです(焦)。

3日目(金瓜石)

PM3:00
陰陽海(ちょっと小雨が降りだし靄ってしまったので、写真無し。この辺りの川に黄鉄鉱が多量に含まれるため黄土色になり、流れ込む黄土色が海の青と混じり合って不思議な様子になっている。)を横目に見つつ、勾配のあるくねくねの道をバイクで登る。

金瓜石は「黄金雙城」と言われ、清時代偶然砂金が発見されて以来、後に発見された九フン(人偏+分)と共にゴールドラッシュを迎えた。日本統治時代には、東南アジア随一の金鉱採掘の街として発展してゆき、金瓜石を官、九フンを民と分け、双方共に金鉱の街として栄えた。戦後は、台湾銅鉱準備所→台湾金鉱務局→台湾金属鉱業(株)と採掘が続けられたが、1987年に休業となった。近年は九フンと共に、映画「非情城市」のロケ地として知られ、2000年には「黄金博物園區」が完成し、新たな観光スポットとなっている。

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十三層遺跡

選鉱場の基石や廃棄精錬場などの設備が残っている。
廃業になったのはつい20年ほど前であるのに、
蔓延る緑のせいか、もっと時を重ねているような気がする。
ゴールドラッシュ、夢の跡。

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黄金瀑布

黄鉄鉱の混じる河のみが、往事の面影を残している。

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2006.11.16

台湾雑記 初試食柚子?文旦?月餅中秋節前台湾2006秋 基隆その3 マーブル模様!?

3日目(基隆→金瓜石)


海岸の四阿で、Pちゃんがおやつにと持ってきてくれた、カレー月餅を食べる。
申し訳ないが、暑っい中歩いた後には、月餅はツライ。
そしてカレー、更に発汗を促してどうするのよ・・・。
(でも、完食。しかし、月餅は普通の餡がいい。Pちゃん、ご馳走様でした。)


PM2:00頃、「八斗子浜海公園」から海岸線へ戻り、金瓜石へ。
途中に面白いところがあるといって立ち寄ってくれた。
「南雅奇巖」と言うところだそうだ。
水際は先ほどの「八斗子浜海公園」と変わらないが、
引いて全体を見ると、まるで風紋のようにマーブル模様が入っている。
黄土色に赤銅色を落としたかように、のったりと模様がのたうっている。
これは、金山であった金瓜石が近いから、水によって運ばれ混じって堆積し、
年月が過ぎるうちに、海岸もこうなってしまったのであろうか。
自然の造形美とは、時に本当に興味深い。

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水際。


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引いて、道路から。水際との対比が面白い。
地面を触ってみると、砂を固めたような感触。

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波に曝され、このような形に。
これを見て、キャラメルアイスクリームが食べたくなったのは秘密(笑)。


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