« 誰も来ないよー。 | トップページ | ゑんま堂狂言! »

2011.05.01

上賀茂神社 賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)

賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)は、数ある15日の葵祭の前儀です。
5月5日の賀茂競馬(かもくらべうま)に先立ち行われる儀式で、5日の競馬に出場する馬の年齢のほか、事前に走らせて乗尻(のりじり)の馬上姿勢や馬の速度などを見て、当日の馬の走る順番を決める神事です。

Img_1454

Img_1455


木製の和鞍など古来の馬具を使用し、乗馬法は「賀茂悪馬流」と伝えられています。
代々賀茂県主一族が勤めています。上賀茂神社の代々の荘園から、馬が出され、現在も馬の名前には各荘園の名前が付きます。
5日本番の衣装は当時武徳澱にて行われていた近衛府の武官が装着した舞楽衣装を身に着けます。
左方は打毬楽(たぎゅうらく)、右方は狛鉾(こまぼこ)の装束です。
今日は雨でしたので、雨用に狩衣にて行われました。

北神饌所(きたしんせんしょ)にて、競馬に出場する乗尻の清めが行なわれ(非公開)、賀茂山口神社で乗尻が使用する鞭が清められます。
次にならの小川で履物が清められます。鞭を水につけて袴に触れ、草鞋を脱ぎ、つま先、踵を水面につけて清めます。


打ち出しの馬場にて、乗尻が騎乗し、勢ぞろい。


Img_1554

Img_1466

1頭ずつ、馬場殿(外幣殿げへいでん)前へ進み、馬の口を開け歯をみて年齢を確認し、毛並みを見て馬の健康状態を確認します。
所司代、後見などが殿上し、儀式を見守り、馬の状態に寄って番立を決めます。

Img_1481

Img_1487


馬場末に集まり、九折南下(きゅうせつなんげ)という足ぞろえで、馬場元に回ります。
馬場を真っ直ぐに歩かせると馬が走りたがってしまうからなのだそうです。

まずは、1頭ずつ馬場を走り出します。

Img_1489


必ず、荘園中第一の格の美作倭文庄(みまさか、しどりのしょう)の馬が第一番に出て、装いも他とは異なります。

Img_1495


Img_1589

また野生馬を用いる関係上、調教が重要で、現在も「三遅」「巴」「小振」等と称して、乗尻が馬の性質を掴み、馬も馬場に馴らしてから競争に入る為の、種々の作法が儀式化されて残っています。
乗尻は、「おー!!」という掛け声を上げ、鞭をまっすぐに伸ばして、馬場を一気に駆け抜けます。

Img_1623


Img_1624


1頭立てが終わりましたら、もう一度馬場元に集まり、本番さながらの番立で左方・右方が走ります。

Img_1484


馬の前に竹でたくさんの小枝がはさんでる柵があります。
この柵は埒(らち)といい、馬や人が当たったときにクッションの働きをするそうです。
競馬の神事が終わると撤去されます。
ちなみに、埒があるままだと15日の葵祭(賀茂祭)ができないことから「埒が明かない」という言葉が生まれたそうですよ。

Img_1605


走り終わった組は馬場殿まで進み出て、手綱を上げ、報告をします。


Img_1458


今年はやはり、花暦が遅いようですね。
見返りの桐はまだまったく咲いておらず、馬出しの桜や鞭打ちの桜、斉王桜に花が残っておりました。

|

« 誰も来ないよー。 | トップページ | ゑんま堂狂言! »

コメント

埒が明かないの語源は競馬だったんですねー。
勉強になりました。
で、これから始まる大レース♪
今年はいかがでした?
年に一度の競馬ですねー。
競馬が終わると夏の準備に入るのでしょうか?
茨城は鹿島神宮で流鏑馬をしたそうです。
大鳥居は倒れてしまいましたが、だからこその開催だったようです。

ついでにもろもろ。
おかずは全部ご主人さま作製って。
上嫁の夫はやはり上なんだなぁと。

誰も来ない図書館は閉めましょうよ。
残務整理は別の日にしましょうって。
新館長とちゃんと話できるようになると良いですね。

投稿: 外付け胃袋 | 2011.05.01 23:42

私もこの日ここにおりました。
ただし、京都和菓子の会を社務所でお手伝いしていたので。お馬さんは社務所前に並んだとき、ちょっとだけ拝見。会のイベントのひとつとして、朝一に曽和さん(能囃子 幸流)の小鼓奉納があったのですが、聞かれませんでした?

投稿: しぇる | 2011.05.02 08:04

こんにちは、外付け胃袋様

足汰式は、本番の競馬の予行演習なので、ここでは勝敗は決まらないのですよ~。
本番は衣装も華やか、二頭立ては迫力満点です!
今年は、最年少の乗尻は何と!中学3年生!
必死に手綱をつかんで、見事に走り切りました!
本番も無事に勤められますように。
京都も、3日には下鴨さんで流鏑馬神事が行われます。

相方の方が料理上手です。
出会った当初は全く何にも出来ない先輩でしたが、今やお弁当まで持たせてくれ、晩御飯も帰ったら出来てます。
有難や~。果報者でーす!
恐らく、男性の方が器用ですから、お料理上手になるのだと思いますよ~。

新館長、やっぱり怖いです・・・。
緊張しすぎて、先生のおっしゃることが時々理解できず、頓珍漢な受け答えか黙ってしまいましてねぇ(溜息)。
先生いらっとして→私またおびえて何も言えないという、負のスパイラルに陥ってます・・・。

投稿: いけこ | 2011.05.02 18:32

こんにちは、しぇる様

あら!しぇる様も上賀茂さんへいらしてたのですか!!
わぁ、お目にかかりたかったのに!!
この日は、午前中に家の雑事にかかりきりで、
上賀茂さんへ参りましたのは、午後1時をすっかり回っておりまして。
あぁ、残念、小鼓の奉納がございましたのですねぇ。

投稿: いけこ | 2011.05.02 18:35

やっぱり、いけこさんも行かれていたのですね。
私はこの向かい側に今して、最初はテントの中、
途中からは勝負の楓の前に陣取っていました。
それにしても、上手い具合に雨が止んでくれて良かったですね。
上賀茂の神様の神通力は大したものだと思いました。

投稿: なおくん | 2011.05.03 07:22

いけこさんも写真お上手です♪(^o^)丿
なおくんのところでも見せて頂いてきたんですがいいですね~~♪

私も見てみたいです(^◇^)
でも、望遠ないし写真とれないだろうな^^;

投稿: Milk | 2011.05.03 23:29

おはようございます、なおくん様

まー!なおくん様もお出かけでしたのですね!
あぁ、やっぱりそろそろ合図を決めときません(笑)??
上賀茂さんへは時間ぎりぎりに着いてしまったので、テント側へはまわる時間がございませんでして。
お向いでしたのですねぇ。
もしや、私の写真になおくん様写っておりましたりして!

心配していた雨も、神事が始まるや止みましたね。
埒間際まで迫る大迫力の神事でした~。

投稿: いけこ | 2011.05.06 09:59

おはようございます、Milk様

馬は埒ギリギリを走り抜けますので、望遠ですと目の前の馬は逆に撮影出来ず。
私は望遠で、馬場元から見返りの桐辺りを狙うことになりました。
目の前を疾走する様を撮影するなら、標準で十分だと思います。
本番さながら、そして、人も少なめなので、オススメです!!

投稿: いけこ | 2011.05.06 10:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84623/51551631

この記事へのトラックバック一覧です: 上賀茂神社 賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき):

» 京都・洛北 競馬会足汰式2011 ~上賀茂神社~ [ねこづらどき]
京都の五月と言えば葵祭の季節です。この期間中、上賀茂、下鴨両神社では様々な行事が [続きを読む]

受信: 2011.05.04 20:54

« 誰も来ないよー。 | トップページ | ゑんま堂狂言! »