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2010.11.29

冬はつとめて

この霜月から師走へ暦がめくられるほんの一週間、朝夕の姿が好ましい。


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“朝まだき”

昇りかけの朝の陽が山の端を真珠色に染め、伏せた猫が伸び上がるように徐々に町に光が満たされゆく。
雲の欠片に残った夜を振り落としながら、藍から橙、そして白へと空を大胆に塗り替え、やがておっとりと姿を現す。


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“暮れ方”


雲は桜を含んでにじみ、天蓋に黄味とあけ色が複雑に入り混じるなか、東は藍染の帷をおろそうとしている。
そして、西の空を焦がした太陽はもう瞼を閉じ、薄く透きとおった紺碧の夜が目を覚まそうとしている。


あれほど高かった空は、かすかに冬の気配を纏い、低く濃い青をし始め、これも本格的な冬がやってくれば、白灰っぽい空気に覆われて薄水へと変わる。
紅葉を追いかけ、去りゆく秋を止めようとするけれど、忍びやかに側に蹲りだした冬も、また、悪くないとこの刹那だけ思うのだ。

でも、やはり寒い!!これからしばらく、ぬくぬくの朝の布団から這い出すおまじないは「冬はつとめて」なのです(笑)。

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コメント

これは比叡山ですよね。
こんな風に見えるとは素敵なお住まいですね。
圓通寺にも負けないくらいかな。

冬はつとめて、か。
そう言えば今年の冬にこのシリーズをやったなあ。
でも、確かに冬の朝は風情がありますね。
何より空気が澄んでいるのが良いです。

また企画してみようかな。

投稿: なおくん | 2010.11.30 20:43

春はあけぼの。
秋はゆふぐれ?
夏はなんでしたっけ?
学生の頃は古文が得意だったのですが、もう何も覚えてませぬなぁ。
”ありおりはべりいまそかり”は覚えてますが、これが何だかはもうさっぱり。
普段触れないものから、忘却の沼に沈んでいきますなぁ。

冬の朝は大好きです。
寒いのが良いんですよ!
ストーブの火をつけたり紅茶用のお湯を沸かしたりしながら身体を温めるのが良いんですって。
今年も素敵な季節になりました。
冬は夜も好きですよ。
温かい飲み物を持って空を見上げたりします。
うふ。

投稿: 外付け胃袋 | 2010.11.30 23:47

こんにちは、なおくん様

ご名答でございます!
比叡山の姿は、やはり、冬場が綺麗に見えますの。
比叡山より、写真右側へ視線を転じると大文字が、逆側へ視線を転じると妙法・舟形・左大文字が。
この展望でお家を選んだようなものです(笑)。

冬はつとめて、実は、なおくん様がシリーズ化されていたのをふと思い出しましてね。うふふ。
是非是非!冬はつとめてシリーズお願い致します!

投稿: いけこ | 2010.12.02 14:35

こんにちは、外付け胃袋様

夏は夜でございますの。
春は曙、秋は夕暮れで、ご名答でございます!
古文がお得意でしたのですか~。
うふふ、やはりお好みが似ておりますわねぇ。
“ありおりはべりいまそかり”は、人物が“いる”という動詞のラ行変格活用のものです。
あり<いまそかりと言う風に、敬意の度合いが違います。
あ、また、古典の授業になってしまいました(笑)。

冬は、寒さで何となく街中が凛としているように感じます。
京の底冷えと申しますから、これからはお布団から出たくなーいとなっちゃいますの。

投稿: いけこ | 2010.12.02 14:47

こんな景色を見ながら生活できるなんてなんてうらやましいヾ(^^;

今日は蓮華寺の前からいろんな色をまとっている比叡山を堪能しました(^◇^)

投稿: Milk | 2010.12.02 19:54

こんばんは、Milk様

大文字はベランダからのぞき込まないと見えないのですが、左大文字は正面に見えますの。
雪が降れば、くっきりと左大文字も雪大文字になっています。
比叡山は、もっと遠くなんですが、これはデジカメの望遠で。
朝の澄んだ空気で、中々綺麗に撮影出来ましたわ。

投稿: いけこ | 2010.12.03 17:25

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