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2010.07.23

祇園祭2010 宵々々山 山伏山~鯉山~八幡山~役行者山

日付が前後してしまって、すみません。
14日の宵々々山の様子をお届けします。

室町通を上がっていきます。

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山伏山は、昔東山法観寺八坂の塔が傾いた際、法力によってそれをなおしたという浄蔵貴所の大峯入りの姿を表しています。左手に刺高の数珠、右手には斧を持ち腰には法螺貝をつけているそうです。

この山の面白いところですが、巡行の数日前より聖護院の山伏の巡拝があり、神用水清祓式とともに六角堂から法印の祈祷も行なわれ、神前に供える三宝も仏式の黒塗のものが用いられるそうです。
神用水清祓式の前に、八坂神社神職皆様による仲源寺参詣と同様に、この山にも神仏習合の様子が見て取れます。


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会所奥の蔵の前には、今年初めて、このような藁でできた茅の輪ができていました。
保存会の皆様の手作りで、約2週間かけて直径約2・7メートルの茅の輪を作成されました。
しっかり潜って厄払いでございます。

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鯉山は、滝を登った鯉が龍に成るという中国の伝説「登龍門」を表している山です。


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朱塗りの小社には、素戔嗚尊が祀られ、脇に名工左甚五郎の作の鯉が白麻緒の滝を登らんとしています。


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山全体を飾る前懸、胴懸(二枚)、水引(二枚)、見送(みおくり)は十六世紀ベルギーのブリュッセルで制作された一枚のタペストリーを、大工道具のノミで押し切って裁断し、用いています。
このタペストリーは5枚シリーズだったそうです。
鯉山のは、その3枚目にあたります。
残りはそれぞれ別の山鉾に伝わっています。
2枚目は鶏鉾と霰天神山、5枚目は白楽天山にございます。
タペストリーの画題は、『イーリアス』の一場面「トロイア王プリアモスと王妃カペーの祈り」です。
重要文化財に指定されました。


鯉山からは、少し六角通りを西へ行き、新町通を上がります。

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八幡山は、町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請した山です。
金幣前にも、八幡さんのお使いといわれる鳩が描かれています。
小祠は、総金箔を施した豪華なものです。(人が沢山で撮り逃しました)

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巡行当日は、正面の朱塗の明神鳥居には鳩2羽が向い合って笠木上両側にとまります。
こちらの鳩も、名工左甚五郎の作です。
二羽いるのは、雄雌、夫婦和合を現しているそうです。


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童の見送「日輪双鳳人物文様」です。
もう一枚の「雲龍波涛図」の見送りと、巡行当日一年おきに掛け替えているそうです。
今年はこっちかしら?

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宵山の間は、このような愛らしい鳩笛(夜泣き封じ)が売られます。
また、土鈴の鳩鈴は子供のお守りです。

新町通から、休み山の鷹山を通り、役行者山へ。


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役行者山は、役行者が一言主神をはじめ多くの鬼神を使って葛城山と大峰山の間に橋をかけたという伝承にもとづいています。

役行者は経典と錫杖を手にして立ち、上に、神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)とありますが、これは諡号です。
左側が、一言主神(ひとことぬしのかみ)。
『古事記』にて、雄略天皇へ「悪口(まがごと)も一言、吉言(よごと)一言、
言離(ことさか)の神葛城の一言主(ひとことぬし)の大神なり」と答えたと記されています。
右側は、葛城神(かつらぎのかみ)、女神のお姿です。
 謡曲『葛城』に、 「見苦しき顔ばせの神姿は恥ずかしや、恥ずかしやあさましや、あさまにもなりぬべし、
明けぬ前にと葛城の夜の磐戸にぞ入り給う」と謡われます。

一言主神も葛城神も、共に姿が醜い為、夜しか働くことができず、役行者に叱られています。
一言主神は、赤熊(しゃぐま)を被った鬼の面、3本指の手で金の斧をにぎり、
葛城神は台つきの輪宝を捧げて、狂言面の“乙(おと)”の様な面です。

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欄縁は、雲龍文の透高浮彫の細工がとても緻密です。
こちらも山伏山と同様に、聖護院の山伏の巡拝があり、問答と採燈護摩が焚かれるそうです。

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雨宵に、もう一つの駒形提灯。

参考

写真:2010年7月14日 四条新町~室町あたり

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コメント

おはようございます
混雑も祭りの楽しみの1つ、室町・新町は必見?です
此のところ宵山が私の祇園祭です。何年巡行見てないんだろー
(単に曜日が合わなかっただけですが)
山伏山に茅?の輪ですか、次回潜ります
昔、鯉山で神頼みとお守りを買いましたが努力無しでは無理ですね
宵山の夕立と共に急に暑くなりましたがご自愛下さい

投稿: kame | 2010.07.24 05:25

こんにちは、kame様

来年は、巡行は日曜日になりますから、三連休と絡めまして、宵山とあわせてお楽しみされては?
私も、kame様のおっしゃいますように、新町・室町あたりの風情が素晴らしいと思っています。
山伏山の藁の茅の輪ですが、今年からの初お目見え。
ご町内の皆様のお作だそうですよ。
是非、来年お出かけくださいませね。
ただ、通常の茅の輪のように、抜いて持って帰ることはできませんので、あしからず。

投稿: いけこ | 2010.07.27 14:42

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