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2010.04.27

東京雑記2 その4 御名残三月大歌舞伎第二部鑑賞と両国のちゃんこ鍋で飲んだくれ!

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ご飯の後は、今回もまたまた歌舞伎座さよなら公演へ。
閉場が近づくにつれ、チケットが取れなくなってきましたねぇ。
「御名残三月大歌舞伎 第二部」を鑑賞しました。
お席は、2階席右側、位置的にちょーっと花道が見にくいのですが、お名残に。
そして、アップ記事はかなり長くなりそうです。

菅原伝授手習鑑 「一、筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)」
菅原館奥 殿の場
  同  学問所の場
  同  門 外の場

菅丞相/仁左衛門
園生の前/魁春
戸浪/芝雀
梅王丸/歌昇
荒島主税/松江
腰元勝野/新悟
局水無瀬/吉之丞
三善清行/秀調
左中弁希世/東蔵
武部源蔵/梅玉


菅公さんのお話ですので、舞台は平安時代。
そして、第一部にて上演された「加茂堤」の続きにあたります。

筆道の大家である右大臣菅原道真(菅丞相)は、帝の御命で家伝の筆法を伝授する為、
精進潔斎をして館に篭もっています。
館には、弟子の希世が手習い中。
この希世、筆法伝授されるのは自分だとばかりに振る舞い、そして、腰元の勝野に言い寄ったりなど、品行が悪く、人間的にちょっととの人物です。
そこへ、源蔵・戸浪夫婦が到着します。
源蔵は幼少よりの旧臣でしたが、腰元の戸浪と不義の仲となり、四年前に勘当された浪人の身の上。
しかし、突然の呼び出しをうけ、参上したのでした。

源蔵は恐縮しながら、菅丞相の御前へ。
問われるままに手習いを教えているという近況を報告すると、真字と仮名、詩歌手本を見て写すようにと命ぜられます。
すると、奥から希世が出てきて、散々に邪魔をします。
源蔵の兄弟子である希世は、自分を差し置いて筆法伝授をされると格好がつかないからです。
源蔵は希世の邪魔をものともせず、見事清書を書き上げます。
清書を見た菅丞相は、源蔵の手跡を誉め、筆法伝授することを告げます。
源蔵は感謝し、勘当を解いて欲しいと願い出ますが、菅丞相は「伝授は伝授、勘当は勘当」ときつく申し渡したのでした。

そこへ宮中から、急ぎ参内の知らせが来ます。
菅丞相は不審に思いつつも、支度を調え参内しようとすると、不吉なことに冠が落ちます。
一方勘当が解けない源蔵達夫婦、伝授の一巻を強奪しようとする希世を撃退し、嘆きながら退出します。

数刻後、主人の大事を伝えるため帰参した梅王丸。
不安な思いは的中しました。菅丞相は、時平の讒言により流罪となったのです。
筆法伝授の叶わなかった希世は恨みに思い、何と時平方に寝返っています。
清行と主税、希世の無法に怒り、梅王丸が飛びかかりますが、菅丞相に留められます。
門が青竹で閉ざされ、清行らが帰ろうとするところへ、源蔵が現れます。
源蔵は勘当の身、存分に希世らを投げ飛ばし、梅王丸より、お家断絶を防ぐため若君菅秀才を預かり、逃れていきます。

仁左衛門さんの菅丞相、品位の感じられる高潔な素晴らしいお姿。
実際に、天神様がこんな素敵なお姿ならば、お祈りしがいがあるわぁ。惚れ惚れ。

梅玉さんの源蔵は、忠義心を失わない、きりっとした風情。
前回に引き続き、梅玉さんの武士役を見ましたが、実直さがいいですねぇ。

芝雀さんの戸浪は、本当に可憐。芝雀さんのクドキは毎度、涙を誘われ、愛しく思います。

丁度、京都テレビで「鬼平」の再放送中で、歌昇さんは与力役でご出演。
やはり、ご本職の梅王丸の凛々しいこと!
荒っぽい役ですが、主君を思う真情に溢れた様を、勝手に菅丞相を吉右衛門様に脳内変換して、楽しんでました(笑)。


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋見世先の場
稲瀬川勢揃いの場

弁天小僧菊之助/菊五郎
南郷力丸/吉右衛門
忠信利平/左團次
伜宗之助/菊之助
鳶頭清次/團蔵
浜松屋幸兵衛/東蔵
赤星十三郎/梅玉
日本駄右衛門/幸四郎

舞台は鎌倉時代、呉服問屋の店先に、楚々とした振り袖姿の武家の娘と若党がやってきます。
婚礼が決まったと言う話に、店の者達は丁重にもてなします。
沢山の反物や帯地を見ている中、娘は緋鹿の子の小布を懐へ万引き。
すかさず手代が見とがめ、店の者がよってたかって打擲し、傷を負わせてしまいます。
ところが、娘の持っていた品には、何と別の店の符牒が。
万引きは誤解だったのです。
若旦那も主人も総出で平謝り。
しかし、同行の若党は嫁入り前の娘に、万引きの汚名を着せ、傷を負わすとは何事といきり立ちます。
鳶頭も出てきて、事を穏便に済まそうとしますが、収まらず、百両の慰謝料を要求されてしまいます。

そこへ、奥より娘と同じ家中であるという侍が現れ、二人は同じ家中の者では無いと告げ、尚かつ、娘の二の腕に桜の彫り物があったと言い、実は男の騙りであると言い放ちます。
最初は言い逃れをする娘でありましたが、とうとう観念し、振り袖を肩脱ぎにして彫り物を見せ、
自分は、弁天小僧菊之助で、若党は、南郷力丸という盗賊だと、正体を現します。

悪事がばれた二人は、役所へ付き出せと開き直り、また侍も切って捨てると大騒ぎ。
が、店側としては穏便に済ませたいところ、改めて膏薬代として二十両の金子を渡し、
二人は憎まれ口を叩きながら、店をでます。
しかし、実はこの侍は盗賊の頭、日本駄右衛門だったのです。
そして、二人はその一味でした。

この後、色々あるのですが、そこは舞台がありません。
次の場面は、捕り手に囲まれ、鎌倉を落ち延びようとする一味です。
春雨の中、揃いの小袖に身を包んだ、日本駄右衛門の一味が稲瀬川の堤へ。
大勢の捕り手に対して、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸は次々に名乗りを上げ、立ち向かって行くところで幕でございました。

弁天小僧菊之助の「知らざぁいって聞かせやしょう~」の科白が見所の“白波もの”です。

店に入るシーンで、「婚礼の仕度だとは言うてくれるな」「そなた先に入りゃいの」「さようなればご免なされませ」など、吉右衛門様と菊五郎さんの息の合った遣り取りが軽妙で、おかしみがあります。
「兄貴。おらぁ尻尾を出しちゃうよ」「この野郎、もうちっと我慢すりゃぁいいに」と、菊五郎さんが弟分の設定ですので、吉右衛門様に甘えたようなそぶりで、それも何だかかわゆい。うふふ。

また、さよなら公演ですから、アドリブのサービスもいっぱい。
見世での番頭との世間話で、「歌舞伎座では、さよなら公演が満員御礼~」←観客は大拍手!
と、始まり、「お嬢様のご贔屓は菊五郎で?」そう問われて「キライじゃわいなぁ」「それじゃあ中村吉右衛門」
菊五郎はきゃあっと恥かしそうに頷きます。
その後ろでは、吉右衛門様がしぶーい顔して、「あの役者は顔がいまいち、大嫌いにございます」と。
観客もどっと沸きます。

最後のシーンで、白波五人が揃って豪華な見得を切ると、大向こうさんからは、次々に屋号が飛び交います。
ううーん、粋ですねぇ。

菊五郎さんの菊之助は、なんとも愛嬌があり、鯔背な弁天小僧。

吉右衛門様の力丸は、どっしりとした貫禄に、堅気じゃあ出せないすごみと色気。
こういうちょい悪の吉右衛門様も、野性的で魅力的。
五人並んでの見得も、小袖と傘が決まって、なんとも粋で。
演出で舞台上で袴を脱ぐのですが、思わず、真っ白な吉右衛門様のあんよに釘付けになった私は、おっさん趣味の変態です(笑)。

さよなら公演、名残を惜しんでの鑑賞となりました。

さて、歌舞伎鑑賞後は、大雨の中、有楽町まで銀ブラしつつ、晩ご飯を食べに両国へ。
二人ともミズチでごめーん!
ちゃんこ巴潟両国店へ。
Vcの旦那さんのオススメのお店です。
この時期は、丁度大阪場所だったので、残念ながら力士さんたちには会えませんでしたが、お店にも来られるそうですよ。
※場所名変更しました~。


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ビールで乾杯!国見山(くにみやま)ちゃんこ(塩味)を頂きました。

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春の味覚、一寸豆の焼き物や、蛤の天ぷら(初めて食べました)も食べつつ、クーポンのロゼワインハーフを頂き。


銘酒巡業!とメニューにありましたので・・・。

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隈取りのグラスで、「天寿」でかんぱーい!


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こちらも歌舞伎にちなんで、「濁り酒の荒事」でかんぱーい!


飲んだくれて、解散となりました(笑)。
ちゃんこ鍋、いいお味で、お酒がススムススム。美味でございましたわ~。
Vcの旦那様、遅くまでごめんなさいっ!
快くお迎えに来て下さり、本当に本当に有難うございました!


参考


写真:2010年3月7日 銀座、歌舞伎座・両国「ちゃんこ巴潟両国店」にて

お店

「ちゃんこ巴潟 両国店」
住所:東京都墨田区両国2-17-6
TEL:03-3632-5600
営業時間:(平 日):午前11:30~午後2:00、午後5:00~午後11:00(L.O 午後10:00)
      (土日祭):午前11:30~午後2:00、午後4:30~午後11:00(L.O 午後10:00) 年末年始休
※6月~8月のみ、月曜定休

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コメント

同じ東京に行っても、行く場所が全然ちがいますね〜。というか、私はあんまり東京にくわしくないのです。
今度上京する時は、ちがう分野を攻めてみますわ。というので、いけこ様の東京ブログは参考になります〜。
(歌舞伎はまだまだ未知の分野なんです)

投稿: しぇる | 2010.04.27 23:33

やあ、長いですね。
活字中毒者としてはありがたい限りです。でもって、勉強になります。
ありがとうございます。
道真さんはきっとかっこよかったと思いますよー。
と褒めておくと今年の試験で良いことあったりして。
で、やっぱり吉右衛門様ラヴなのですね?
歌舞伎座がある間は歌舞伎座に詰めているのでしょうが、終わったら京都へ行かれるかも知れませんね。
そうなると良いですねぇ。
京都で会えると良いですねぇ。
京都だと歌舞伎はどこでやるんでしょう?

で、ちゃんこ。
ってかお酒。
雨で寒かったですし、最後に鍋とお酒とお酒とお酒とお酒で温かくなって良かったですね。
女子会、さぞかしお酒もお話も進んだことと思います。
次の開催もなるべく早くできると良いですねー。

投稿: 外付け胃袋 | 2010.04.27 23:38

こんにちは、しぇる様

私も、全く東京を知りません!!
有り難いことに、全部、友人達が連れて行ってくれますの(嬉)。
上野の森も行ってみたいのですが、まだ未踏でございます。
東京で、美術館や博物館巡りを致したいのですがねぇ。
私こそ、しぇる様の東京記事を参考にさせてもらいますわっ!
只今、ついつい東京下町に心が惹かれますもので。

投稿: いけこ | 2010.04.28 13:12

こんにちは、外付け胃袋様

吉右衛門様ラヴでございます!
正統派のお殿様役もようございますが、こういうちょいワルのお姿も、魅力的(笑)。
ドキドキしちゃいます~。
そして、天神さんの脳内イメージは、仁左衛門さんに決定です!
素敵なお姿でしたわ。
本当の天神さんは、もっと情のこわいお方なんでしょうけれど。
歌舞伎座改装中は、それぞれの役者さん達は地方巡業や、果ては海外出張までされるそうですね。
普段、あんまり吉右衛門様は西へはいらっしゃいませんの。
南座まで来て下さったら、嬉しいんですがねぇ。
京都では、四条川端の南座にて歌舞伎は上演されます。

で、女子会、メッチャ盛り上がりましたよ~!!
写真を見て頂き、既にばれてますでしょうが、先日のカレー屋さんにて、お酒まだまだちょっと猫被ってました(笑)。

投稿: いけこ | 2010.04.28 13:32

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