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2010.04.14

京都桜便り2010 その13 常照皇寺

京都市内から、車で約一時間半。
高雄を超え、周山街道を辿り、山間のお寺へ。
光厳天皇お手植えと伝えられる、国の天然記念物の「九重桜」がございます。
他にも一本の木に一重と八重のお花が咲く「御車返し」や、大きな「左近の桜」も出迎えてくれます。
2年ぶりに参拝したのですが、オリジナルの古木(写真奥)の枝が雪で折れてしまったそうです。
うろも沢山有り、木も弱り気味で心配です。
ですが有り難いことに、今年も品格有るお花を見せてくれました。

同じ宮中に関係する桜の「近衛邸跡の糸桜」は、華やかなまだ若い女御様だとすれば、
常照皇寺の「九重桜」は、ひっそりと世に隠れた女院様の様です。

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幽寂の地に咲く「九重桜」、都より離れてもなお、染み透るほど上品(じょうぼん)。


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寂々と、苔の褥に散る己が身。


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花さそふ 嵐の庭の 雪ならで 降りゆくものは わが身なりけり

(百人一首 96番 入道前太政大臣)


御車返しは、まだ蕾でしたが、芍薬が咲き始めていました。

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濃き薄き、山の彩り、世の憂い少し忘れて。

参道入口付近では、見事な花付きの紅枝垂れが見頃を迎えておりました。

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華やかな立ち姿、迎え花の色美し。

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いつまでか 野辺に心の あくがれむ 花し散らずは 千代もへぬべし

(「古今和歌集」 巻第二春歌下 第96 素性法師)

高雄辺りでは、三つ葉躑躅と山桜が見事に山を彩り、
若楓の初々しさもこの時期ならではの魅力でございました。


参考

写真:2010年4月11日 常照皇寺にて

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コメント

>高雄を超え、周山街道を辿り
京都にも高雄が?
それは素敵なつながりですね。
で、この九重桜も素敵です。
木が弱っているのは心配ですが、見事な桜ですね。
女性的というか可憐というか。
私が見に行けるようになるまで、元気でいて欲しいものです。

通天閣打法は忘れてくださーい。
野球ですが野球ではありませんので。

投稿: 外付け胃袋 | 2010.04.14 23:53

こんにちは、外付け胃袋様

京都には高雄がございますの。
紅葉の名所ですよ。
神護寺や高山寺など名刹がございます。
台湾の友人達は、高雄出身。
皆、ここの紅葉を見に来ました。
九重桜、たおやかな気品が感じられますでしょう?

通天閣打法、相方に聞きましたら、「ドカベンでしょ」と即答でした。
ドカベンは読んでないのですよ~。

投稿: いけこ | 2010.04.16 15:33

いけこさん こんばんは♪
常照皇寺には毎年行きたいと思いつつ、今年も行けず終いになってしまいました。

今年はいけこさんのブログで楽しませていただきました。有難うございます。
来年こそは是非行けますように。九重桜、元気に咲かせてくれますように。

投稿: りせ | 2010.04.16 22:38

こんにちは、りせ様

市内からは中々足を運ぶことが出来ませんよね。
車がないとちょっと。
ここ数年では、観光バスでいらっしゃる方も増えて参りました。
ですが、そうして伺いますからこそ、九重桜の優美さに心が慰められるのかもしれません。

りせ様の来年のお楽しみにとっておいてくださいませな。
遅手ならば、御車返しもございますよ。

投稿: いけこ | 2010.04.20 15:03

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